使用する材料と手順
使用するチュールは基本は30番と50番。
染粉は手芸店で手に入る「みや六染のECO染料」コールダイホット(またはオール)」を使います。
オールの方が低温で染まるので、チュールなど高温にしにくく染まりにくい素材ではよく染まります。
まず、温度が高く液が濃い状態で⑦段目(ボンの中心、いちばん短いチュール)を染めます。
この時に、パンツの股の部分に付ける短いチュールフリルも一緒に染めます。(染まりにくいので、濃く染まる段階で一緒に染めておく方が良いです。)
次に①段目(一番上になる、長いチュール)の根元から途中までを染めます。
この時、濃く染めたい根元の部分と、白く薄く染めたい先の部分とが線上にくっきりわかれてしまわないよう、状態を見ながら徐々に薄くなるよう染めます。
あとは、6段目から順に、5、4、3、2段目と染めていきます。
1段目以外はチュール全体を染め、7段目から2段目まで徐々に薄くなるよう染めます。濃さは、温度や染料の投入量によって調節します。2、3段目は薄めになるよう調整しておいた方が、1段目のグラデーションがはっきり出て綺麗ですよ。
☆最後に1段目の先の部分を薄く、その色に染めます。(先を真っ白にしたい場合は染めなくて良いです。)
☆パンツ生地はチュールよりもかなり染まりやすいので、3,4段目を染めるくらいの段階で染めると濃く染まり過ぎず、上手くいきます。
最初で説明した通り、パンツの股の部分に付ける短いチュールフリルは、最初の一番濃く染まる段階で一緒に染めておきます。
色合いなどは、イメージに合うよう、各色を調合して実験しながら決めます。例えばグリーンのボン、エスメラルダ(グリーン)の土台はこんな感じになります。
ピンク系で染めるとこのような感じになります。
ただし、右の衣装のように、たっぷりと広がった上掛けを乗せるデザインの時は、グラデーションが上から目立たないので苦労してグラデーション染めにする必要はないかもしれません。
それとは逆に、ボンそのものが透けて見えるようなデザインの場合は、グラデーション効果が際立ち映えるので、染め甲斐があります。
染色工程については日々試行錯誤の連続です。
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